漫画のコマと吹き出しを、読む順番から配置する方法
セリフも絵も入ったのに、どこから読めばよいか迷う。漫画のページでは、絵の中身だけでなく読む順番の案内も大切です。右から左へ読む形式の短い漫画を例に、配置を確認します。
作品の読む方向を決めておく
この練習では、右から左へコマをたどり、上の段から下へ進む形式にします。左から右へ読む漫画や縦スクロール作品なら、その形式に合わせて読み順を決めてください。複数の形式の約束を無意識に混ぜないことが最初の確認です。
いきなり完成サイズで描かず、小さな長方形にコマだけを置きます。内容は「忘れ物に気づく」「友人が差し出す」「受け取る」の三段階にして、読む順番を番号で確かめます。
吹き出しの場所を、顔より先に試す
セリフの順を先に紙へ置いてみます。右側で「忘れた」、左側で「これ?」、次のコマで「ありがとう」と流れるなら、発言する人物の位置もそれに合わせて考えられます。絵を完成させてから吹き出しを詰め込むと、顔や大事な手元を隠すことがあります。
一つのコマで発言が往復するなら、吹き出し同士の距離や高さを変えて順を示します。しっぽが交差して追いにくい場合は、人物の位置を調整する、コマを分ける、セリフを短くする方法があります。
大きいコマに、何を担わせるか
大きいコマを置くなら、景色を見せるのか、表情を読ませるのか、動作を止めて余韻を作るのかを決めます。重要な場面だから必ず大きくする、という一つの規則にしなくても構いません。
忘れ物を差し出す手を大きく描く版と、受け取った人物のほっとした顔を大きく描く版では、同じ出来事でも中心が変わります。
コマの大小を変えすぎて迷う場合は、一度同じ大きさにそろえ、必要な一コマだけ広げてみます。
文字を隠して、次に文字だけで読む
最初は文字を隠し、人物の動きだけで出来事が追えるか確認します。次に絵を薄く見て、吹き出しの順だけを追います。絵と文字それぞれで迷う場所が分かれば、修正する対象を絞れます。
練習では同じ三つの出来事を、三コマと五コマで作ってください。五コマ版では、何を足すために二コマ増やしたのか説明してみます。驚く間や視線の移動など役割があれば、コマ数を増やす理由になります。